清掃及び調査業務Clean & Inspect

清掃業務について

ジェット噴射や空気圧を利用して、下水道管の清掃作業を行います。 管内に堆積した土砂や汚泥を取り除くことにより、流下機能の回復および管内環境の保全に役立ちます。 その他にも、水路や側溝、汚水ます等、管路施設全般のメンテナンス業務に対応できます。

清掃業務(高圧洗浄)
清掃業務(強力吸引)
清掃業務(本管洗浄)
清掃業務(管内吸引)

調査業務について

自走式テレビカメラ等を用いて、管路内面の映像調査を行います。 管内の破損や腐食、侵入水、木の根や土砂の混入、たるみ等を発見することにより、その後の維持管理計画に役立ちます。 その他にも、地上部からの巡視・点検、人孔調査、幹線の流量調査など幅広く対応できます。

調査業務(本管調査)
調査業務(自走式TVカメラ)
調査業務(穿孔映像)
調査業務(人孔調査)

災害対応

定期的な保守・点検のほか、震災や豪雨災害を原因とする汚水のオーバーフロー対策(水替)や、管路のスクリーニング調査など各種要請にも応えてきました。

下水道管の劣化・破損

下水道管はコンクリートや樹脂パイプなどの頑丈な素材で作られていますが、特定の原因で劣化・破損することがあります。 壊れた下水道管には周囲の土砂が流れ込んでしまう可能性があり、結果として陥没事故を引き起こす温床となっています。 地震動によるダメージや耐用年数の超過、施工不良の影響などのほか、下水環境特有の原因も確認されています。

■硫化水素による影響

下水道施設には硫化水素ガスが発生しやすいスポットが存在します。 このガスが管内に滞留すると、周辺の管壁を変質させてボロボロにしてしまう可能性があります。 下水汚泥の堆積が主な発生原因となっており、管路の構造上の問題(伏越し、圧送管など)も挙げられます。

そのメカニズムは、次の通りです。

汚泥の堆積 排水に含まれる硫酸塩(SO2-)が汚泥として堆積する。
嫌気性反応 汚泥中に住む嫌気性細菌の働きにより硫酸塩から硫化水素(HS)が生成する。

さらに壁面腐食となると、

好気性反応 管壁についた結露(水)中に住む好気性細菌の働きにより硫化水素から硫酸(HSO)が生成する。
壁面腐食 硫酸によりコンクリートが変質して強度が低下する。

このように、下水道管の劣化原因とされる腐食環境は排除すべきであり、定期的な清掃を行う理由でもあります。